約10年間訪問診療に従事してきましたが、患者様・ご家族様・スタッフの皆様と医療サイドが一体となれていないケースが多く見受けられ、現場での介護スタッフの役割・負担が大きく、ストレスも多々ある事を実感いたしました。24時間365日とうたいながら「連絡がつかない」「急変時に診に来てくれない」「目線が高くコミュニケーションが取りづらい」「意見を聞いてくれない」「看取りに対する不安」等、家族様と医師の板挟みに…。
主治医(かかりつけ医)は、最後まで責任を持って行動する事を念頭に、患者様、関係する皆様方が何でも相談出来る、相談しやすい環境作りを行う事も重要だと考えています。これまで私たちは、点ではなく、面として患者様一人一人の治療、看護、介護にチームとして取り組んでまいりました。この考えに賛同してくれる医師とともに、一人でも多くの方々に満足して頂ける医療を提供し、また、賛同する医師を育成していきたいと思っております。
2013年9月1日